ボマス目的で行ったら、超会議が楽しかったり、改めてニコニコ動画について。

 4/28に超会議一日目行きまして。


 未だに「何が楽しかったの?」と問われても明確に「これ!」と答えられないようななんとも不思議な楽しさを体験しまして。よくよく考えてみると結構感動的なことのような気もしてきたので、適当にまとめてみようかな〜なんて思い、久々にこのBlogの管理画面を開いた次第です。


 というか、当初はボマス目的だったんですけどね。
 なので、超会議なんて「今回はニコ動のイベントと一緒にやるのか…邪魔臭いな」くらいにしか認識していなかったです。
 自分自身、何年か前にここで書いた記事にあるようにニコ厨を自認しているわけですが、それでも、ゲーム実況を一日中飽きもせず楽しめるくらいなのと、あとは友人の曲を自分がボカロPをして投稿していたり、歌ってみたのmixをお手伝いしたりなんかもしている程度でして。
(宣伝→http://www.nicovideo.jp/mylist/22859238
 なんというか、こういう見解で正しいかはわかりませんけど、自分はコミュニティ的なモノには参加したくても中々進んで参加できないタチなのもあってか、今回の超会議もどこかで「コミュニティに参加する感」を勝手に受けていて「まあ、自分には関係ないな。またニコ動がなんかウザイことをやるんだろう。」と、そんな認識だったんです。会場に入るまでは。

超会議との邂逅


 自分の大好きな作家である浅田次郎氏がエッセイでこんな風に書いてます。『「遭遇」「邂逅」ともに「思いがけなく出会うこと」であるが、前者は「会いたくない奴とバッタリ会うこと」で、後者は「会いたかった奴とバッタリ会うこと」』みたいな。
 自分にとって今回の超会議は、ニュアンスは少し違うかもですが、まさに『心のどこかで無意識に「会いたい」と思っていた奴にバッタリと会ってしまった』という感じでした。
 会場に入った瞬間に感じた意味不明な居心地のよさは半端なかったです。


 具体的な事象から言うと、入り口すぐに痛車が並んでいたわけですけど、そこで車載スピーカーで音楽を鳴らしてオタ芸している人たちがいて。自分はそれを見た瞬間「あ、これは楽しいわ…」と直感したわけです。理由は不明ですけれど、とにかく楽しいんです。
 企業ブースも良くわからんけれど楽しかったです。特に自分的にはでかいモニターに映ったキャットフードを歌うミクさんがやばかった。正直舐めてました、大画面で見るミクさんがこんなかわいいとは…。
 自分は結構絵画的なものも好きで、真珠の耳飾りの少女が好きだったりするんですけど、そういうすばらしい作品に感じる「手に取りたい、思い切り抱きしめたい、でも不可能、もどかしい、切ない、」というそんななんともいえない感動をそのミクさんにも感じてしまったわけです。
 あ、セクシーだったりかわいいコスプレをしている方々にももちろん同じようなことを感じましたよ。いち健康な男子として。
 

「かわいい」ということ


 今書いてて思いました。ふと。
 「かわいい」ってのがひとつのキーワードなのかもなって。


 なんていうか言ってみれば自然とニヤニヤできるような「かわいさ」が超会議の場にあふれていたのでは?と。
 オタ芸やってる人たちも、キャットフードを歌うミクさんも、バカ売れしたらしい耳も、下手なりに緊張して一生懸命歌う素人たちも、コスプレしてる人たちも、練り歩くだけでなぜかコンテンツ化することに密かに戸惑ったりしてるのかなーとか思わせてくれる兄貴も、人間をどんな目でみてたのか興味深いアルカパも、なぜかこんなところでクソ真面目に議論してる有名人たちも、一生懸命工作してる人たちも、マニアックな技術を披露している人たちも、こんなうるさい会場で将棋や囲碁に集中できちゃう人たちも、自分の作品を一生懸命買ってもらおうとするボカロPさんたちも、なぜか当たり前のように歩き回っているエヴァも、微妙な空気が流れつつも頑張って生放送する素人も、、、
 こう挙げるとキリがないんですけれどね、なんかわからんけどかわいくないですか?なぜか自然とニヤニヤしてしまう。そんな空気。場。それが居心地良かったり、楽しかったりしたのかなーとか。
 と、思いつきのわりには結構しっくりきてますけど、自分的には。
 

「場」ということ


 今回の超会議はニコ動が持つ「場」がうまいこと具現化できていたように思います。
 適当に動画を再生してたらだいたい楽しいことにぶち当たる、みたいな感じを自分はニコ動に受けていたりするのですが、今回の超会議も「適当に歩いてたら何かしら楽しいことにぶち当たる場」みたいな。
 

 場ということで言うと、自分はとある書籍でその存在を知ったのですが「場」ということを研究している「場の研究所」というNPO法人がありまして、自分はその研究内容にとても興味深い感じを受けているんですけれど、ぜひ、そこでの研究の観点からこのニコ動という場を観てみたら面白いんじゃないかなーと、まったくの部外者ながら思ったりして。

ニコニコ動画」ということ


 自分はニコ動とそれを取り巻く場のファンなのかもしれません。改めてそう自覚すると自分自身にムッツリと同じような感覚の気持ち悪さを感じてしまい恥ずかしくて仕方ないですけれども、しゃーないです。
 今回、Zeroがアホみたいに叩かれてますけれど、その様自体が「ざまぁあああああ」「また叩かれてやんの」って感じでそれすら面白くて仕方ないです。
 それもニコ動が良いのは「文句を言えば何とかなるんじゃないか」っていう空気が存在していることです。みんなツイッターで文句言ってましたけれど、それによってニコ動の運営は何かしら必ず影響を受けるでしょうし。


 なんというか、「お客様第一」とか口では言っておきながら、てめーの都合の良いところに落とし込もうとする様がクソ不愉快な連中(ただの偏見です)とは違い、少なくとも手の届くところに運営が存在する感じは凄く大切なことだと思います。今後ニコ動に望むのはその辺と同じ方向に向かわないことかもですね。もしかしたら実は密かにそうなっていて、自分がこんなマンセー記事書いてることも、それに踊らされているだけだとしたら、それはそれでくっそ恥ずかしくて口惜しいですけどね。


 ともかく、そういうことも含めて自分は「ニコニコ動画」という存在が楽しいですね。
 具体的なコンテンツで言えば多岐に渡っていて、それぞれのクラスタごとに色々な意見はあるんでしょうけれど。自分はそれらを全て俯瞰して観るぶんにもひとつのコンテンツとして凄く魅力的だし面白いと思っています。
 こう書くと信者的な感じがめっちゃキモいですねー。うざいですねー。


 そんなこんなで、かなり大げさに盛った気がしますけど、これくらいにしておきます。
 来年はやらないらしいですけど、またこんな場をいつか体験できることを楽しみに待っておこうと思います。