音楽制作において去年感じたことと今年の目標

去年は色々なことを通じて、仕事でも音楽でもなんにでも同じなんだけど、言われたことしかできないところから抜け出さないとだなーと思ったりしました。


仕事はまだいいんですよね。そもそも任されたら全部やらざる負えないし。出来なきゃ怒られるし成果にも反映されてくるので、痛い思いしつつも前進できる環境ではあるので。
それが自分が今やっているような界隈の音楽だと特に難しいなーと思ったり。


何かというと、ミキシングの依頼をいただいた際にどういうレベルで聴けてるのか?ってことなんです。
まあ依頼者さんありきではあるので、どこまで自分が口を出すか?っていうのはその人の考えだったり、その人との関係性にもよるんですけど、それでも高いレベルでディレクションできるところまで聴けるようになりたいなーと。


なんでこんなこと考え始めたかっていうと、去年ある作品のミキシングをやらせてもらったんですけど、完成間近で「ここのコーラスを抜いてほしい」という指示がありまして。
で、抜いたら良いんですよ、すっごく。びっくりするくらい。
元々すばらしい作品だったんですけど、そこがひとつのポイントだったんだなと思わせるくらい、そのコーラスを抜いたことによってコンセプトが明確になったというか、それくらいに良くなったと自分個人の感想としては思ったわけです。
自分にとってそれくらいのポイントだったのに、そこはコーラスがあるっていう前提でしか聴けてなかったので気づけなかったんですよねー。
別に自分がそういう部分までを意見したりアドバイスしたいとかってことは全くないんですけど、単純にそういうポイントまでを含めて聴けるようになりたいなーと思ったわけです。
そっちのほうが楽しいだろうなーとも思いますし。


更に言うと、このことっていうのは、その作品をコンセプトの部分やアーティストさんが表現したい部分までを理解してお手伝いできてたのか?ってことでもあるわけなんですけよね。それは他の方とのやり取りを思い起こしてみても、ところどころでアーティストさんが意図しない方向のものを出してしまったことは多々あったかなーと思ったりしたわけです。
これは冒頭で書いた通り、言われたこと依頼されたことの最低限の部分しかできてないってことなんですよね。
まあ、最低限とはいえ、バランスなんかを取れてちゃんとミキシングできるスキルは当然あった上での話ではありますけれども、それ出来ないと何言っても何考えてもどうしょうもないので。


そこで色々年末から年始にかけて考えました。その出来事が結構地味にショックだったので笑
そういうレベルで聴くためには、どう考えても自分にそういう力がないんですよ。
確かワンオクのインタビューで読んだと思うんですけど、海外のミキシングエンジニアに音源投げたら構成まで変えられて帰ってきて、そしてそれがすごく良かったっていう。
あと、仲間内の話ですけど、友人が友人にミックスを頼んで「あいつに頼むといつもいらないトラック勝手に消されるんですよw」みたいな話があったりするんですけど、そのミックスをした人間っていうのは確かにそういう力のある人間なんですよ。
やっぱ力がないから出来ないってのはなんでも同じなんですよね。


ということで、ずっとやるやる言ってできてないんですけど、やっぱ自分の作品的なものも作っていこうと思いました。
表現したい欲求はずっとありつつ、出来ない部分がどうしてもあって挫折しつづけているわけですけど、今回はそういう部分は出来るだけ友人に頭を下げて手伝ってもらいつつやってみようかとwここで「自分で勉強して」とならないあたり自分クズいなーと思いますけどね、そんなこんなで出来たときにはほぼその友人の作品ということになる可能性がある感じもしてますけど、できるだけ頑張ります笑
とりあえず、作品のコンセプトから自分で作ってみればそういう部分てのは否応なしに考えることになるわけで、それが自分にとって当たり前になれば、ご依頼いただく作品でも同じようなところまで深く聴けるんじゃないかなーって。


そんな感じです。
それにしても、いろんな人からご依頼いただくなかで色々な刺激とか学びがあって、とてもありがたく思ってます。


昨年は本業がなかなかすごいことになってて、音楽やその他諸々にまでなかなか精神的な余裕がないことも含めて時間を割けなかったのですが、結局仕事もプライベートも変わらんのですよ。どちらか一方がよくてもう一方がぐだぐだなんてことはなくて、本当に仕事が出来る人はどちらも良い感じなんですよね、多分。
なので、自分も精神的なところ含め今年は音楽も仕事も両立させて、両方ともに充実した一年にしようと思ったわけです。


あと今年は痩せます。