【1】ミキシングとは?何が必要?

 この記事について。。。
 DTMDAWで、オーディオトラックを揃えたのは良いけど、それから先どうしたら良いか分からない。CDみたいにならない。音量が小さい。等々…そういう人向けにミキシング(ミックス、トラックダウン)のやり方を私なりにお伝えしようと思ってます。
 「ミキシング」と一言で言ってみてもやりかたは人それぞれ…全く正反対のやり方でもどちらが正しいとかは無いので、それを踏まえた上で柔軟に色々試してみて下さい。ここで書くことが全てでは無いです。ただ、知識ゼロからやるよりは良いと思いますので、良かったらどーぞ。

はじまりますよ。。。


 …ということではじまりました。何番煎じかは分からないですけど、よかったらおつきあい下さい。
 ※ややこしいですけど、記事内では「ミキシング」という言葉を使おうと思います。私は普段「ミックス」って言ってますけど、Wikiではミキシングなので。


 あと、↑の画面ですが、私のMacでProToolsLEを立ち上げたところです。一応、読んでいただける方が同等のソフトを所有していて、音源やサンプル・マイク録りなどでオーディオトラックが揃っている前提で話を進めようと思います。
 それもあんまり分かってない、という方は…ググってみて下さい。ProToolsでなくても、DigitalParmer、Logic、Cubaseあたりのソフトであれば変わらないと思います。録音のことも書けたら書こうと思いますけど、それ自体はそこまで私も詳しくはないので…そこで引っかかってる方がいたら、コメントとかください。私なりにはお答えしますので。

ミキシングとは?

 前置きが長くなりましたが、まず「ミキシングとは?」ということを私なりに説明しようと思います。

ミキシング
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
ミキシング (Mixing) とは、多チャネルの音源をもとに、ミキシング・コンソールを用いて音声トラックのバランス、音色、定位(モノラルの場合を除く)などをつくりだす作業である。元のチャンネル数から少ないトラックに移行させるため、同義語としてトラック・ダウンとも呼ばれる。

 Wikiだとこんな感じ。
 音楽制作の過程があったとして、おおざっぱに…作曲・作詞・アレンジ→レコーディング・オーディオ変換→ミキシング・マスタリング→という感じになると思うんですが、そのうちのミキシングですね。


 で、私がミキシングの概念を説明する際に良く使うのが「料理に例える」というもの。
 歌や楽器というのは料理で言う素材、曲やアレンジは調理方法、そしてミキシングは実際に調理すること。そんな風に考えてみると良いかなと思います。どんなに良い素材や調理方法があっても、調理の仕方がまずいとダメですよね。それと同じことが音楽にも言えるわけです。
 例えば「音量が小さい」「ガンガンになっちゃう」「しょぼくなった」「聴いてて疲れる」とかいうミキシングは、料理で言う「火が通っていない」「野菜がうまく切れてない」「こげてる」ということと同義になるわけです。…てな感じで、今後も、説明する際に料理に例えることが多くなると思います。
 なので、ミキシングという作業はマルチトラックを用いた音楽においてはとても重要でやりがいのある作業なんです。まずは、その認識を持っておいてもらえると良いかもですね。

ミキシングに必要なもの

 この記事で言うミキシングには音の他に「マルチトラックレコーダー」「ミキシング・コンソール」「エフェクター」「モニタースピーカー」が必要になります。↑で書いたソフトにはモニタースピーカー以外は含まれています。もう知ってる人がほとんどだと思いますが、それぞれ簡単に説明しますと…


 「マルチトラックレコーダー」
 名前の通り、複数のトラックに別々に録音できるレコーダーですね。DTMが主流になる前は、カセットやHDに録音できるMTRを使ってました。私も高校のときにカセットMTRを手に入れて、57(マイク)をアコギのホールにぶち込んで(笑)録音したりしたものです。ちなみに、カセットMTRは今でもミキシングにアナログ感を出すエフェクターとして使う人がいるとかいないとか。。。
 あと、プロ用のはバカみたいでかくて良い値段がします。ADATっていうVHSのビデオテープを用いたやつはまだ安いですけど。


 「ミキシング・コンソール」
 これは、マルチトラックで録音した音をひとつずつ音量調整したり、PANを振ったりするもので、ミキシングの中心になる機材です。
 これこそプロが使ってるアナログのはアホみたいに良い値段がします。億行くやつもあります(笑)


 「エフェクター
 大きく分けて2つの種類があって、EQやコンプなどの音そのものを直接変える「ダイナミクス系」のものと、リバーブやディレイなどの元の音を変えない「空間系」のものがあります。他にも色々あるんですけど、DTM上ではプラグインとして使いますね。それぞれの説明はまた別の回でしようと思いますけど。


 「モニタースピーカー」
 音の出口です。正直、これが1番重要かもしれません。ミキシングという作業は普遍的にバランスの取れた音楽にする作業というのが基本なので(色んな人が色んな環境で聴いても良いようにするためです)、作業中にモニターする音は、普遍的な音である必要があるわけです。波形に忠実な音、とでも言いましょうか…だから、普通に出回ってる、音楽を聴くためにつくられたスピーカーはミキシングにはあまり向かないと言えます。良い値段しますけど、それ用のスピーカーがあると全然違ってくるでしょう。
 あと、どうしてもお金が足りなかったり、大きな音が出せない環境の人はモニターヘッドホンもあります。これもスピーカーと同じでそれ用のが良いと思います。私はSONYのMDR−900STを使ってますが、これは音楽聴くには全然ダメですけど、ミキシングする分にはすごく良いと思います。ただ、ヘッドホンで気をつけたいのは、それだけでミキシングを完結しない、ということ。なぜなら、ミキシングは空間で音がどう鳴るかも調整するため、スピーカーじゃないと分からない部分が結構あったりするからです。音の前後関係なんかは特にそれが言えます。
 まあ、そのスピーカーの特性を知ってて、それを踏まえてミキシングできればそれで良いわけでもあるんで、一概にこれが良い、とは言いにくいです。ただ、知識はあるはずなのに、どうしてもミキシングがうまく行かない人はここを変えてみるとうまくいったりします。

まとめ

 最初なので、本当にさわりの部分だけですけど。。。
 続けていけばだんだん説明も上手になってくると思いますんで、皆さんよろしくお願いします。要望があったら言って下さい、自分で分かることならなんでも書きますから。実際にデータをやりとりしてもいいですしね。
 

 あ、ここまで読んでいただいて恐縮ですが、私はプロじゃありません。そこんとこはお許し下さい。ただ、逆に読んでいただける方に近い立場で書けるので、他の専門サイトが分かりにくい人にはいいかな、と思ってます。


 まぁ、反応が全然無くても、頑張って続けてみようと思いますので、友人知人の方々には協力を仰ぐことがあるかもしれませんけど…よろしくおねがいします。